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糖尿病モデル動物に対する鍼治療の効果(X)
−全身麻酔糖尿病ラットにおける検討−

東洋医学研究所グループ1)
名古屋市立大学大学院医学研究科細胞機能制御学分野2)
中村弘典1)2), 黒野保三1)2),石神龍代1)2),
河瀬美之,1)2),山田 篤1)2),皆川宗徳1)
鈴木 光2)

【目的】
我々は第52回(社)全日本鍼灸学会学術大会において、STZ糖尿病ラットを用いて全身麻酔及び局所麻酔、更に全身麻酔と局所麻酔の両方の麻酔処置により鍼治療効果が軽減傾向にあったことを報告した。そこで、今回は軽症型のSTZ糖尿病ラットを用いて鍼治療効果の機序について検討を加えたので報告する。
【方法】
実験には6週齢で体重約200gのWistar系雄性ラットを用いた。ラットは6群に分け、1群:コントロール(6匹)、2群:STZ糖尿病(8匹)、3群:STZ+鍼治療(9匹)、4群:STZ+全身麻酔+鍼治療(9匹)、5群:STZ+局所麻酔+鍼治療(9匹)、6群:STZ+全身麻酔+局所麻酔+鍼治療(8匹)とした。糖尿病ラットは、STZ40mg/kgを腹腔内に投与して作成した。全身麻酔はペントバルビタールを腹腔内に50mg/kg投与し、局所麻酔は鍼治療部位の皮膚粘膜にキシロカインを塗布した。鍼治療は週2回、経穴は中カン・天枢・気海・肝兪・脾兪・腎兪に切皮程度の鍼治療を行った。空腹時血糖値は、STZ投与後4週間後及び8週間後に測定した。
【結果】
鍼治療群はSTZ群、STZ+全身麻酔+鍼治療群及びSTZ+全身麻酔+局所麻酔+鍼治療群に比べ有意な差は認められなかったが、空腹時血糖値が低下傾向にあり、体重においても増加傾向にあった。また、STZ+局所麻酔+鍼治療群においても鍼治療群と同様、他の麻酔+鍼治療群に比べ空腹時血糖値が低下傾向にあり、体重においても増加傾向にあった。
【考察・結語】
今回、軽症型のSTZ糖尿病ラットを用いて鍼治療効果の機序を検討した結果、前回の実験結果に比べ、局所麻酔による鍼治療効果は更に抑制できていないことが考えられ、鍼治療効果の機序が中枢である脳を介し、脳が中心となり末梢に働きかけていることが示唆された。

キーワード:糖尿病,ストレプトゾトシン(STZ),空腹時血糖値,ラット,鍼治療

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