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変形性膝関節症に対する鍼治療の検討

      愛知地方会研究部疼痛疾患班
○河瀬美之、石神龍代、皆川宗徳、内藤真次、黒野保三

【目的】
今回、変形性膝関節症に対する鍼治療の有効性を実証医学的に検討する目的で、多施設で症例集積を行った結果、興味ある結果が得られたので報告する。
【方法】
平成15年8月から平成16年11月までの間に3施設に来院した主訴が膝痛で変形性膝関節症と診断された患者11例16膝(女性11例、平均年齢70.6歳)に対して太極療法と局所の鎮痛・血行改善を目的とした鍼治療を行った。膝痛の評価はvisual analogue scale(VAS)とOA膝治療成績判定基準(JOAスコア)を使用して記録した。統計処理はMann-Whitney U検定により評価した。
【結果】
VASは初診時の治療前(12〜84)と治療後(0〜71)で改善傾向にあったが有意差は認められなかったが、初診時治療前と平均治療回数23.6±15.8回の最終時治療前(3〜39)では有意差(p<0.01)を認めた。JOAスコアは初診時平均64.1±13.1点、最終時には平均78.4±12.0点となり、有意差(p<0.01)を認めた。また、VASの経過を観察すると、1.徐々に改善する症例 2.一度悪化してから徐々に改善する症例 3.悪化と改善を繰り返しながら改善する症例の3つのパターンが認められた。
【考察と結語】
慢性疾患である変形性膝関節症に対し、鍼治療を行うことにより初診時と最終時のVASとJOAスコアが有意に改善し、鍼治療の有効性が示唆された。また、VASの経過観察から、変形性膝関節症に対する治療に際しては患者一人一人に合った日常生活の指導を適切に行う必要性を再認識した。

キーワード:変形性膝関節症、鍼治療、太極療法、VAS、
      OA膝治療成績判定基準

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