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腰痛に対する鍼治療の検討(7)
− RDQを指標とした多施設での検討 −

        愛知地方会研究部疼痛疾患班
○河瀬美之,石神龍代,中村弘典,服部輝男
皆川宗徳,校條由紀,黒野保三
【目的】
我々は腰痛に対する鍼治療の有効性を検討する目的で、第54回・55回(社)全日本鍼灸学会学術大会において痛みの尺度であるvisual analogue scale(VAS)とスクリーニングとして用いている(社)全日本鍼灸学会研究委員会不定愁訴班の不定愁訴指数との関係を報告し、腰痛の評価に対して不定愁訴指数の有用性を報告した。
今回の試みは腰痛特異的QOL尺度であるRDQ日本語版(Roland-Morris Disability Questionnaire)とVASを使用して腰痛に対する鍼治療の有効性を検討した。
【方法】
対象は2006年10月1日から11月30日までの2ヶ月間に6施設に来院した患者のうち、腰痛を主訴とした患者11例(男:女=8:3、平均年齢48.8±18.1歳)とした。この患者に対して鍼治療を行い、治療前にRDQを、治療前後にVASを実施し、その経過を観察した。
【結果】
平均治療回数4.1回(最長治療期間11日間)の鍼治療を行った結果、RDQスコアは初診時8.45±4.5点、最終時4.27±4.6点となり、有意な改善(p<0.05)が認められた。また、VAS値においては初診時治療前後では有意な改善が認められなかったが、初診時治療前と最終時治療前において有意な改善(p<0.05)が認められた。RDQスコアでは症例により改善の程度に差が認められた。
【考察】
RDQスコアはVAS値同様、腰痛に対する鍼治療の有効性を客観的に検討できうるものと推察された。しかし、RDQスコアはQOL尺度であるため、短期的な治療回数では検討できにくい症例も存在するため、このことは今後の検討課題にしていきたいと思う。
【結語】
RDQとVASを使用して腰痛に対する鍼治療の有効性を客観的に検討できることが確認できた。今後、さらに症例を集積して検討していきたいと思う。

キーワード:腰痛、鍼治療、多施設、RDQ、VAS

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