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鍼灸院における花粉症患者の実態調査
東洋医学研究所®1)                              
東洋医学研究所®グループ2)                        
井島晴彦2) 石神龍代2) 中村弘典2) 山田 耕2) 河瀬美之2) 
服部輝男2) 狩野義広2) 皆川宗徳2) 甲田久士2) 山田 篤2)
迫井 豪2) 黒野保三1)

【目的】
我々は過去3年間にわたり、花粉症患者に対する鍼治療の有効性について日本アレルギー性鼻炎QOL調査票(JRQLQ)を指標として検討し報告してきており、この研究は現在も継続中である。
その結果を考察する際、花粉症症状は多くの因子により影響を受けており、今後研究を進めていくにためにはそれらを整理する必要があると考えられた。
そこで今回は、鍼灸診療の現場における花粉症患者の実態調査を行ったので報告する。
【方法】
対象は平成21年2月1日〜4月30日の3ヶ月間に、班員の12施設に来院した患者(継続患者・新患)で、主訴・現病歴に花粉症を有する102名(男性33名 女性69名 平均年齢50.2歳)。
調査内容は、性別、年齢、初診年月日、職業、主訴、罹病期間、家族のアレルギー歴、増悪因子、鍼以外の治療、鍼治療に対する患者の感想について行った。
【結果】
年齢分布は40〜60歳代を中心とした山型パターンであったこと、罹病期間は6〜10年が突出して多い傾向があったこと、家族にアレルギー歴のある割合は53%であったこと、増悪因子は、花粉、ストレス、天候、ほこり、タバコ、疲労、食物など多岐にわたり、その中でも花粉の次にストレスと感じている患者が多いことがわかった。
【考察】
罹病期間の6〜10年が突出して多い傾向にあったのは、1995年と2001年がスギ花粉の大量飛散年であり、その後に発症した可能性が推察された。増悪因子にストレスと感じている患者が多いことから、花粉症症状には体調の影響が大きく、鍼治療効果を検討する上で重要であると考えられた。
【結語】
今回、花粉症患者の実態調査を行い、男女比、年齢分布、罹病期間、家族のアレルギー歴、増悪因子などの因子別の特徴がわかった。
  今後は、今回の結果を基に、花粉症症状や鍼治療効果にどのような因子が強く影響しているのか詳細に検討していきたい。
キーワード 花粉症 鍼灸診療 実態調査 増悪因子 

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