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           腰痛に対する鍼治療(2)
     −多施設での中央管理システムによるRCT−
        愛知地方会研究部疼痛疾患班
         ○河瀬美之,石神龍代,中村弘典
          服部輝男,甲田久士,皆川宗徳,井島晴彦,
          加納俊弘,絹田 章,校條由紀,黒野保三
【目的】我々は多施設での中央管理システムによるRCT(ランダム化比較試験)を行い、腰痛に対する鍼治療の有効性を実証医学的に見出し、第52回(社)全日本鍼灸学会学術大会において報告した。今回は筋性腰痛と思われる症例に対して鍼治療効果を比較したところ、興味ある結果が得られたので報告する。
【方法】平成14年8月より平成15年10月までの期間に12施設に来院した患者のうち、主訴が腰痛であった患者に対して中央管理システムによるランダム化比較試験を行った中で、筋性腰痛と思われる患者39例に対して検討した。A群(太極療法+電気鍼):8例、B群(太極療法のみ):7例、C群(電気鍼のみ):14例、D群(偽鍼(鍼管を叩打)):10例の4群に割付けて鍼治療を行い、VASとJOAスコア、FFDを使用して評価した後、基本を太極療法+電気鍼として補足治療を行い再評価を行った。
【結果】VASにおける治療前と比較しての割付治療後・補足治療後の平均減少率(%)はA群:37.3、B群:45.4・67.2、C群:21.7・42.8、D群:4.9・30.7となり、割付治療後はA・C群に、補足治療後は全群で有意な差(p<0.05)が認められた。JOAスコアの平均改善率(%)はA群:37.1、B群:35.9・46.6、C群:17.8・35.8、D群:4.6・30.7となり、割付治療後はA群に、補足治療後は全群で有意な差(p<0.05)が認められた。FFDの平均改善率(%)はA群:21.2、B群:18.8・32.2、C群:23.6・32.6、D群:4.5・26.9となり、割付治療後はC群に、補足治療後はC・D群で有意な差(p<0.05)が認められた。また、効果判定の割付治療後・補足治療後の有効率はA群:87.5%、B群:57.1%・100%、C群:28.6%・57.1%、D群:10%・50%であった。
【考察と結語】筋性腰痛に対する鍼治療は太極療法+電気鍼が最も有用な治療法と思われ、偽鍼においては有効性が認められなかった。

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