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小児期のアレルギー疾患及び愁訴に対する鍼治療の有効性
         −多施設による調査結果から−
         愛知地方会・東洋医学研究所 
                ○米山徹子、黒野保三、石神龍代、
                 皆川宗徳、中村 覚、角村幸治、
                 橋本高史、角田洋平
【目的】近年、環境や食生活の変化、ストレスなどからアレルギー疾患罹患率は増加しているが、特に外界からの影響や遺伝的素因などから小児のアレルギー疾患罹患率は高いと思われる。今回、免疫機能が分化・発達する過程である0〜8歳の小児患者を対象に、アレルギー疾患及び種々の愁訴に対する鍼治療の有効性と、その後の身体に与える影響について検討する目的で調査を行った。
【方法】対象は昭和56年5月から平成15年10月の間に東洋医学研究所グループ11施設に来院した0〜8歳患者のうち、調査が可能であった85名(初診時平均年齢3.2±2.6歳)とし、過去に治療を受けていた患者には追跡調査を、現在治療を継続している患者にはアンケート調査を行った。調査内容は、@主訴A年齢B両親の年齢Cアレルギー疾患の家族歴D治療期間E主訴の変化F現在の状態とした。
【結果】対象患者全体の主訴の改善率は83.5%であった。そのうちアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎、花粉症、金属・食物アレルギー)を主訴とした患者の改善率は86.8%であった。初診時年齢別では0〜3歳群95.7%、4〜8歳群は68.4%の改善率となり、治療期間別では3ヶ月未満群64.3%、1年未満群70.0%、1年以上群90.2%の改善率となった。現在の状態については「風邪に罹りにくくなった、元気・丈夫になった、学校、幼稚園・保育園を休まなくなった、食欲が出た、眠れるようになった」等の回答が得られた。
【考察と結語】今回の調査から、小児期に鍼治療を受けることによりアレルギー疾患及び種々の愁訴は改善され、3歳以下の低年齢時期に鍼治療を受け始めることと、継続することが鍼治療の有効性を高める要因であることが示唆された。治療後の現在の状態から、鍼治療は身体全体に作用し、体質の改善にも有効であることが示唆されたのでその調査結果を報告する。

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