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循環器疾患と血圧測定
―コロトコフ音聴取時のノイズと循環器疾患について―


東洋医学研究所グループ®弥富鍼灸院 服部輝男

【はじめに】
聴診法による血圧測定時に、たびたびコロトコフ音とは音色を異にする音を聴取することがあった。この音を私は血管ノイズと称し(以下血管ノイズと言う)、これに対応する文献を調べたが発見できなかったため、パラマ・テック社製脈波・コロトコフ音記録計を使用して血圧測定を行いデータを検討したところ興味ある結果得られたので報告する。
【方  法】
2002年1月5日より2005年5月20日までに来院し、コロトコフ音記録計を用いて血圧測定を履行し、本血圧計がノイズとして切捨てを行ったコロトコフ音図を血管ノイズありデータとして採用した。血圧測定を履行しコロトコフ音図の得られた患者138名(うち女性98名男性40名平均年齢61.57歳)を対象とした。
【結  果】
高血圧を示した症例は66名、血管ノイズを示したのは31例であった。血管ノイズを有する症例のうち高血圧を示した症例16例、示さなかった症例15例であった。また血管ノイズを有し遺伝的素因を有する症例は15例で不明が16例であった。
また、本症例の中には脳梗塞発症例が2例含まれ2例共麻痺側に激しい血管ノイズを伴っていた。
【考  察】
循環器疾患において血圧測定は最重要項目であると考えられ、日本循環器管理研究協議会作成の循環器疾患診断基準のなかで血圧測定について詳細な注意事項を述べている。したがって正確な測定を履行することでコロトコフ音のほか血管ノイズも聴取できることと思われる。
今回は血管ノイズを示した症例のうち高血圧を示さなかった症例15例は降圧剤を服用している可能性もあり薬物の服用も十分問診する必要がある。
遺伝的素因も必要なためインフォームドコンセントを取った後、家族歴を取る必要がある。
本データの中には脳梗塞発症例が2例含まれ2例共麻痺側に激しい血管ノイズを伴っていた。この血管ノイズは循環器疾患あるいは重篤な疾患の発症を示唆するものかも知れない。
【結  論】
1.血圧測定時に、時として血管ノイズの出る事が分かった。
2.今後多数のデータを収集し、循環器疾患の予防につなげたい。

キーワード:コロトコフ音記録計 血管ノイズ 脳梗塞 インフォームドコンセント

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