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  定例講習会紹介
 
 
講 師 生体制御学会 名誉会長 黒野保三先生
平成26年6月1日

 「最近は不祥事という言葉が日常生活の中で、一般化しています。不祥事は人間が作ったものと考えられますが、現在の思想の中で人間自体が変えられてしまったのでしょうか。
我々の子供の頃は、世のためにという思想や行動は、違和感もなく生活の中に入っていました。人のために行うことをあえて言う人はなかったわけです。
さまざまな職業がありますが、特に医療では医師になってから倫理を勉強するのではなく、医師になった時点で、その立場で最大限の努力をすることは当たり前であります。
では、倫理とはなんでしょうか?倫理とは哲学であります。その個人の人生観が基本であるので、人間性がダメであるなら正しく行えるわけがありません。日本人は欧米人にはない倫理観を本来もっているので、それをもう一度見つめなおす必要があるわけです。
鍼灸診療にあてはめますと、鍼灸診療には学・術・道があります。この道が倫理に等しいわけです。この道を説いたのは中国の思想家である老子です。この中で言われていることの一つに、問題がおこるとそれに固執し、固執すると自我がでるために本質が見えなくなると言われています。鍼灸診療をあらためて考えたときに、この道に通じ本質を見極める神秘思想がわからないと東洋医学のよさはわからないはずであり、それには人間性が含まれることを認識しなければなりません。
鍼灸診療を行うとき医療として行うことはもちろんですが、医療家として行うことが本来の人間性が加味され、最大の治療効果を得ることができます。」と教えていただき、患者に対する過去から未来にわたる対応までを示唆していただきました。

講 師 生体制御学会 名誉会長 黒野保三先生
平成25年7月7日

 鍼治療が鍼を刺入する場所、深さ、手技によって刺激量が変わることは経験的に知られていますが、鍼の刺激量を定量化したものはありません。そこで、鍼の刺激量を定量するための基礎研究や、なぜ定量化しなければいけないかについて黒野保三名誉会長に教えていただきました。
 「なぜ鍼の刺激量を定量化しないといけないのでしょうか。中国や韓国を中心とした世界では90%以上といっていいほど、電気鍼や得気を得る鍼治療しかおこなっていません。その証拠としてアメリカの雑誌に論文を投稿した際、日常臨床で使う鍼治療で行った結果の論文については、刺激量が少ないということで門前払いでした。
 しかしながら、日本人が通常臨床で使う鍼治療の効果がないとは、臨床経験からすればありえません。案の定、他の雑誌に投稿したところ、正式に受理されたことは言うまでもありません。
 では、この鍼治療の特徴はなんでしょうか?そのためには、患者さんにとってどのような治療がいいかとういうことが答えになります。患者さんにとっていい治療とは、苦痛をあたえず、短い時間で、鍼治療の効果があがれば一番いいのです。そこで、我々の治療によって実際に何が変わっているかということを心電図や胃電図を用いて自律神経の反応としてとらえることに成功しました。学問的な言葉でいえば自律神経の副交感神経を有位にすることだとわかりました。これが癒しの治療の根本であります。世界中では交感神経を刺激する治療が多いなかで、日本の鍼治療をつぶされないためには、正当な理論に基づいた治療が必要になるわけであり、世界に発信することが必要であり私は続けております。」と教えていただきました。
 また、「鍼灸理論はサイエンスでなければならないことは当然のことでありますが、鍼治療を行う人の精神は、哲学的でなければなりません。」と教えていただきました。治療を行うのは人間ですから、その人間が高くないと、いい治療ができないのは当然のことであると鍼治療における内面の必要性も説かれました。

講 師 生体制御学会 名誉会長 黒野保三先生
平成25年4月7日

 生体制御学会が公益法人になってから一年がたちました。全国に名を知られるような業績を発信することによって着実に発展してきました。その背景から鍼灸界に対して示唆に富むお話を黒野保三先生から頂きました。
 「世界からみた日本の鍼灸は、今や進歩発展もみられない異常な状態になっています。TPPの議論でも明らかになったように、日本の医療と農業は共通して国によって保護されています。自由経済の社会通念である危機感を感じないのでは、本当の競争力や発展は阻害されます。
 過去、鍼灸界は嫌なことから目をそむけ、正しい情報に基づいた行動を起こしてきませんでした。一例をあげれば鍼灸学校設置にからむ当時の厚生省との裁判後に鍼灸学校の無制限な学校設置認可は、鍼灸師が正しく行動しなかった結果です。良いことは良いこと悪いことは悪いことと、本当のことは本当に知って行動していかなければいけません。
 小泉政権の医療改革という名の下の医療崩壊が始まって10年、残念ながら鍼灸界を取り巻くムードは良くありません。しかしながら公益社団法人生体制御学会は鍼灸を医療としてとり扱う集団です。したがって医療家として見識をもち、社会に対しても鍼灸医師であることをアピールできるようにならなければなりません。
 そのために、鍼灸師の将来に向けて以下のことを提言したいと思います。@医療家としての鍼灸医師再教育、A鍼灸大学における研究業績の義務化、B鍼灸専門医の法制化、C鍼灸診療専門医の認定、D医師による同意書の撤廃、E鍼灸師養成機関の専門学校の廃止、F医療界のオリエンタルメディカル医(東洋医)としての参加
 そして、種々のことを自分達で決めるのではなく、第三者機関を加えての協議によっておこなわれることが大事であります。
 再度繰り返しになりますが、鍼灸を医療として行うには、正しい情報に基づいた行動をし、さらに見識を持って正しい場所で、正しい知識による勉強を行うことで、社会的にも高度な職業にならなければいけません。これが我々の業種が発展する唯一の方法です。」と教えて頂きました。


講 師 生体制御学会 名誉会長 黒野保三先生
平成24年7月1日

 公益社団法人生体制御学会の設立に際しての、お礼を述べられるとともに設立から見える意義について教えていただきました。
 「生体制御学会が公益社団法人の認定を受けたことは、公益社団法人という名前だけの問題ではありません。過去、理想としたことが網羅され、その結果、日本中から注目され見守られるようになりました。その一つに、業団である愛知県鍼灸マッサージ師会、教育団体である中和医療専門学校・トライデントスポーツ医療看護専門学校が賛助会員となっていただいたことがあります。3団体が一致団結して行っている学術団体は日本中探してもどこにもありません。
 では、この公益社団法人生体制御学会は何を目標として作られたか、この学会の目的は、伝統医学を業とするわれわれをより高度に、より深く、より広く浩然の気を養えるような医療家をつくることであります。そして、医療家として鍼灸を用いて生体制御を行う事にあります。また、我々は権力のない医者ですが、人の身体を触って診断をせずに鍼を刺すことはありえません。権力がないということは病名をつけることができないだけであって、診断できないこととは意を異にします。このような心がけで行っているのは、この学会だけであり、それだけに責任もありますが、一人でも多くの人々が賛同され、正しい場所での勉強をともにしたいと思います。」と述べられました。
 次に、公益社団法人生体制御学会は、これから何を行うべきかについて示唆いただきました。
 「日本、韓国、中国の三か国の鍼灸の特徴がありますが、日本と世界と言ってもいい国々との最大の違いは何でしょうか?世界各国では鍼治療を行っている人が医師であるのに対して、日本は鍼灸師なのです。そのため、この学会が医療科学を確立することを目的し、研究して、それを基にした学問としなければなりません。そして、そこで得た知識で、どの分野でも対応できるような質をあげる努力をしなければ未来はありません。ありがたいことに公益社団法人生体制御学会は鍼灸師だけでの集まりではありません。その上、生体の内部環境を調えるこの治療法には、病人だけでなく、健康人をも治療できるすばらしい治療法であります。」と教えて頂き、現状を認識し、認識することによってそれを打破することこそが、医療家としての鍼灸師の必須条件であることが示されました。


詳細は下記事務所にお問い合わせください。

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